2012年7月3日
                             インターナショナル・レクティファイアー
               POL(負荷点)電圧レギュレータ用マルチチップ・モジュールを5品種発売
                〜 通信/ネットワーク機器やサーバー向けの第3世代SupIRBuck®シリーズ 〜
                   
 パワー・マネジメント(電源管理)技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・
ジャパン(IRジャパン)株式会社(本社:東京都豊島区)は3日、POL(負荷点)電圧レギュレータ(*1)用
マルチチップ・モジュールSupIRBuck®(スーパーバック)シリーズの第3世代品5品種を発売しました。エネ
ルギー効率の高い通信/ネットワーク機器、サーバー、記憶装置などの用途に向けて最適化されています。


 単一出力の新しいSupIRBuckデバイスは、業界で最も小型で、ジッターのないパルスを生成することができ
る新たに特許を取得した変調器が特徴です。吐き出し/吸い込み電流を信頼性高く扱える能力と共に、狭い
パルスを生成する能力は、入力の12VからDDRメモリーの終端電圧を直接生成する用途に最適です。
 第3世代のSupIRBuckデバイスでは、IR社は、高周波で、しかも小さいデューティ比の動作に挑戦しました。
50nsもの狭いパルス幅に対するジッターを劇的に低減することによって、より高い閉ループ帯域幅にできる
ので、より良い過渡応答と、より低い出力容量を実現できます。高性能なLDO(低ドロップアウト)レギュ
レータも内蔵しているため、小さな実装面積で業界をリードする効率が得られるSupIRBuckデバイスの効率を
さらに改善できます。

 最高スイッチング周波数1.5MHz、プリバイアス起動、入力電圧検知イネーブル、トラッキング機能付きの
プログラム可能なパワー・グッドという標準的なSupIRBuckデバイスの特徴に加えて、今回の第3世代品では、
0.5%精度の基準電圧、入力電圧のフィード・フォワードによるライン/負荷の安定化の強化、および電流制
限のための温度補償など、通信/ネットワーク機器、サーバー、記憶装置の顧客の要求に対して、前世代品と
比べて、多くの機能や改良を加えました。このほかの強化機能としては、マージンをとるためのアナログ入力、
滑らかな外部周波数同期用のPLL(位相同期ループ)、起動/停止のランプ、1.0Vの最小入力電圧などがありま
す。

 5品種とも、IR社の最新世代の高性能コントローラとパワーMOSFETを搭載しています。IR3894とIR3895は、
面積5mm×6mmのPQFNパッケージを採用し、最大出力電流はそれぞれ12Aと16Aで、96%以上の最大効率を達成し
ています。IR3897、IR3898、IR3899は、4mm×5mmのPQFNパッケージで、最大出力電流はそれぞれ4A、6A、9Aで
す。いずれも接合部の動作温度範囲は−40℃〜125℃で、小さいデューティ比の単一入力の用途に最適です。
同じ実装面積で最大出力電流が異なる製品があるので、設計の自由度があり、レイアウトのカット・アンド・
ペーストが容易なので、開発時間を短縮できます。
 1万個購入時の単価は、IR3897が1.72米ドルから、IR3898は2.06米ドルから、IR3899は2.40米ドルから、
IR3894は2.76米ドルから、IR3895は3.10米ドルからの予定です(いずれも米国での参考価格)。評価基板
(IRDC3899/98/97/95/94)の単価は29米ドルからの予定です(米国での参考価格)。データシートは型番を
クリックするとご覧いただけます。



<設計ツール>
 データシートとアプリケーション・ノートは、IR社のホームページ(www.irf.com)から入手できます。
 今回の新製品を搭載した評価基板(IRDC3899/98/97/95/94)を用意しています。 
 ユーザー・フレンドリーで対話型のウェブ・ベースのツールもIR社のホームページ
 (http://mypower.irf.com/SupIRBuck)で利用でき、SupIRBuck製品の迅速な選択とシミュレーションが
 可能です。与えられた入出力パラメータに基づいて、SupIRBuckオンライン・ツールは、所望の用途に適
 したデバイスを選びます。いったん、基礎的な要求が入力されれば、回路図が得られ、関連する部品表
 (BOM)と共にリファレンス・デザインを生成し、波形を見て、複雑な熱解析や用途解析を素早く容易に
 実行できるため、劇的に開発を加速することができます。


表1 POL(負荷点)電圧レギュレータ用マルチチップ・モジュール5品種の概要
型番 パッケージ 最大出力電流 スイッチング周波数範囲
(チャンネル当たりの実効値)
IR3895MTRPbF 5mm×6mmのPQFN 16A 300kHz〜1.5MHz
IR3894MTRPbF 5mm×6mmのPQFN 12A 300kHz〜1.5MHz
IR3899MTRPbF 4mm×5mmのPQFN 9A 300kHz〜1.5MHz
IR3898MTRPbF 4mm×5mmのPQFN 9A 300kHz〜1.5MHz
IR3897MTRPbF 4mm×5mmのPQFN 4A 300kHz〜1.5MHz
注)5品種とも入力電圧範囲は1.0V〜21V、出力電圧範囲は0.5V〜(入力電圧の86%)。
表2 評価基板の概要
型番 搭載デバイス 最大出力電流 スイッチング周波数
IRDC3895 IR3895M 16A 600kHz
IRDC3894 IR3894M 12A 600kHz
IRDC3899 IR3899M 9A 600kHz
IRDC3898 IR3898M 6A 600kHz
IRDC3897 IR3897M 4A 600kHz
注)5品種とも入力電圧は12V、出力電圧は1.2V。



<用語説明>
 *1)POL(負荷点)電圧レギュレータ:直流電圧を直流電圧に変換するDC-DCコンバータで、マイクロプロ
セッサ(MPU)などの近くに配置して電力を供給する回路です。例えば、パソコンやインターネット機器な
どの内部で基準とする電圧の12Vを、FPGAやMPUなどのICを動作させるためのさまざまな電源電圧、例えば
5V、3.3V、1.8V、1.2Vなどの電圧に変換する回路です。DC-DCコンバータの出力回路は一般的に、制御(コ
ントロール)用のMOSFETと同期整流(シンクロナス)用のMOSFETを組み合わせて構成します。今回の新製品
はこの2つのMOSFETを内蔵しています。


<インターナショナル・レクティファイアー(IR®)社について>
 IR社はパワー・マネジメント(電源管理)技術のリーダーです。IR社のアナログIC、アナログ/デジタル
 混在IC、最先端デバイス、電源のシステムや部品は、コンピュータの性能向上や、世界で最も電力消費
 の大きいモーターの省エネに貢献しています。コンピュータ、省エネ家電、照明器具、自動車、衛星・
 航空・防衛システムなどの主な製造企業は、次期製品の性能向上のためにIR社のパワー・マネジメント
 ・ソリューションに頼っています。本社は米国のカリフォルニア州エルセグンド。

<商標に関する注意>
 IR®、SupIRBuck®はInternational Rectifier Corporationの登録商標です。
 当資料に記載されるその他の製品名の商標はそれぞれの所有者に帰属します。


<本件に関するお問い合わせ先>
インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン株式会社
〒170-6051
東京都豊島区東池袋3-1-1、サンシャイン60 51F
マーケティング・コミュニケーションズ
小阪田 美穂
TEL:03-3983-0837 FAX:03-3983-4856  e-mail:mosakad1@irf.com

<営業部連絡先>
TEL:03-3983-0086 FAX:03-3983-0642