2010年3月3日
                              インターナショナル・レクティファイアー
                       DC-DCコンバータ用マルチチップ・モジュール6品種を製品化                   
                  〜 第2世代「SupIRBuck」シリーズを拡充、データ・センター向け 〜
 パワー・マネジメント(電源管理)技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・
ジャパン(IRジャパン)株式会社(本社:東京都豊島区)は3日、DC-DCコンバータ(*1)用マルチチップ・
モジュール「SupIRBuck」(スーパーバック)シリーズの第2世代品を6品種製品化しました。データ・セン
ターの高性能サーバー、記憶装置、通信/ネットワーク機器などで使うPOL(負荷点)コンバータに最適で
す。

 第2世代(Gen2.1)のSupIRBuckシリーズは、IR社の最新のPWM(パルス幅変調)制御ICとパワーMOSFETチッ
プを1つのパッケージに収めたマルチチップ・モジュールです。最大出力電流が2A、4A、8A、12Aの4種類を
用意しました。パッケージは熱特性を向上させたパワーQFNで、高さが0.9mmと低く、面積は5mm×6mmと小
型です。これによって実装面積を小さくできるだけでなく、電力密度も高められます。
 6品種とも、入力電圧範囲が1.5V〜16Vと広いのが特徴の1つです。出力電圧範囲は0.7Vから、入力電圧の
90%までとなっています。全負荷範囲にわたって高効率で、最大効率は96%以上。最高スイッチング周波数
は1.5MHzです。12V入力で最適化されているので、この製品1個で所望の出力電圧のPOLコンバータを実現で
きます。一般的に、従来はDC-DCコンバータを2段構成にして、2回に分けて電圧を下げていました。入力電圧
が12V以外の、例えば9.6V、5V、3.3Vの用途でも高い効率が得られています。

 このシリーズの製品はピン配置の互換性があるため、出力電流が2A〜12Aの範囲で容易に最大出力電流の異
なる製品に置き換えることができます。このほか、過電圧検出や低電圧検出のためのパワー・グッド出力用
ウインドウ比較器、電力損失を減らすための短いデッドタイム(*2)、精度の高い過電流制限、±1%精度の
基準電圧(0.7V)発生、設定可能な電流の瞬断制限、設定可能なソフトスタート、プリバイアス起動、過熱
保護、入力電圧のモニターとイネーブル、シーケンシング(IR384xW)、DDRメモリーのトラッキング
(IR383xW)などの機能も備えています。接合部の動作温度範囲は−40℃〜125℃です。
 1000個購入時の単価はIR3843W が1.38 米ドル、IR3842WとIR3832Wはいずれも1.56米ドル、IR3841Wと
IR3831Wはいずれも1.81米ドル、IR3840W は2.31米ドル、評価基板(IRDC38xxW)の単価は75米ドルの予定です
(いずれも米国での参考価格)。データシートは型番をクリックするとご覧いただけます。

<設計ツール>
 データシート、アプリケーション・ノート、設計ツールは、IR社のホームページ(www.irf.com)またはIR
ジャパンのホームページ(www.irf-japan.com)から入手できます。評価基板(IRDC3840W, IRDC3841W, 
IRDC3831W, IRDC3842W, IRDC3832W、 IRDC3843W)を用意しています。


表 最高スイッチング周波数1.5MHzの第2世代SupIRBuckシリーズ6品種の概要
 型番 最大出力電流 機能
IR3843WM
2A
過電圧検出、シーケンシング
IR3842WM
4A
過電圧検出、シーケンシング
IR3841WM
8A
過電圧検出、シーケンシング
IR3840WM
12A
過電圧検出、シーケンシング
IR3832WM
4A
過電圧検出、DDRメモリーのトラッキング
IR3831WM
8A
過電圧検出、DDRメモリーのトラッキング
注)6品種とも、パッケージは面積5mm×6mmのパワーQPN、入力電圧範囲は1.5V〜16V、出力電圧範囲は
    0.7V〜(入力電圧の90%)。

<用語説明>
*1)DC-DCコンバータ:直流電圧を直流電圧に変換する回路です。例えば、パソコンやインターネット
    機器などの内部で基準とする電圧の12Vを、FPGAやマイクロプロセッサ(MPU)などのICを動作さ
    せるためのさまざまな電源電圧、例えば5V、3.3V、1.7V、1.2Vなどの電圧に変換する回路です。
    DC-DCコンバータの出力回路は一般的に、制御(コントロール)用のMOSFETと同期整流(シンクロ
    ナス)用のMOSFETを組み合わせて構成します。MPUなどの近くに配置したDC-DCコンバータをPOLコ
    ンバータと呼びます。
*2)デッドタイム:負荷の駆動には、電流の吸い込み用と吐き出し用の2つの出力パワーMOSFETを使い
    ます。この2つのMOSFETを同時にオフする期間がデッドタイムです。2つのMOSFETが同時にオンする
    と貫通(シュートスルー)電流が流れてMOSFETが破損することがあるので、これを防止するために
    同時にオフする期間を作ります。


<インターナショナル・レクティファイアー(IR®)社について>
 IR社はパワー・マネジメント(電源管理)技術のリーダーです。IR社のアナログIC、アナログ/デジタル
混在IC、最先端デバイス、電源回路やモーター制御回路の部品やシステムは、コンピュータ、インバータ・
モーター搭載の白物家電製品、照明器具、車載用電子機器、宇宙航空用電子機器など幅広い分野において、
機器の小型化、省エネ化、高機能化に貢献しています。本社は米国カリフォルニア州エルセグンド。


注:IR®、SupIRBuckは、International Rectifier Corporationの登録商標です。
  当資料に記載されるその他の製品名の商標はそれぞれの所有者に帰属します。


<本件に関するお問い合わせ先>
インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン株式会社
〒170-6051
東京都豊島区東池袋3-1-1、サンシャイン60 51F
マーケティング・コミュニケーションズ
本田 真由美
TEL:03-3983-0837 FAX:03-3983-4856  e-mail:mhonda1@irf.com

<営業部連絡先>
TEL:03-3983-0086 FAX:03-3983-0642