2008年4月15日
                         インターナショナル・レクティファイアー
          マルチフェーズ電源向けのコントロールICをサンプル出荷
           〜 Intel®社のプロセッサ用電源仕様V11.0とV11.1に対応 〜       
 パワー・マネジメント(電源管理)技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・
ジャパン(IRジャパン)株式会社(本社:東京都豊島区)は15日、米Intel®社のマイクロプロセッサ(MPU)
の電源仕様であるVR11.0とVR11.1に対応したマルチフェーズ方式(*1)DC-DCコンバータ用コントロールIC
「IR3502」のサンプル出荷を開始しました。IR社独自の電源回路アーキテクチャ「XPhase®」に準拠した製
品です。




 IR3502と、すでに製品化しているフェーズIC(IR3507)、DirectFET®パワーMOSFETを組み合わせれば、従来
のマルチフェーズ電源よりも電力密度を高められるので、電源の小型化、低コスト化が可能で、設計が簡素化
されます。IR3502が相の数に対応する複数個のフェーズICを制御します。フェーズICは、1つの相(フェーズ)
の駆動ICで、出力電圧もモニターします。
 IR3502は、外付け部品なしで、各相のスイッチング・パルスの位相を正確にインタリーブして動作のタイミ
ングを指定します。システム全体の設計点の精度は0.5%。電圧レギュレータ・モジュール(VRM)の軽い負荷
時の効率を高めるPSI(power status indicator)を提供します。各相のスイッチング周波数は250kHz〜1.5MHz、
クロックの発振周波数は250kHz〜9MHzの範囲で設定可能です。過電圧保護やUVLO(低電圧ロックアウト)など
のさまざまな保護機能のホスト役を果たします。VIDスルー・レートやオフセット電圧を設定できます。帯域幅
30MHz、スルー・レート10V/µsの高速誤差アンプも内蔵しています

 1万個購入時の単価は、5mm×5mmの32端子MLPQパッケージに収めたIR3502MTRPbFは1.90米ドル、4mm×4mmの20
端子MLPQパッケージに収めたIR3507MTRPbFが1.75米ドルの予定です。価格は、いずれも米国での参考価格です。
欧州の規制RoHS(特定物質の使用規制)に準拠しています。「IR3502」のデータシートはこちらです。


<XPhase® について>
 XPhase は、IR社の分散型マルチフェーズ電源のアーキテクチャであり、コントロールICとフェーズICで構成
されます。各IC間は、シンプルな6線式バスを使って接続されます。基本設計を変えることなく、フェーズ(相)
の数を増減することができます。6線式バスは、デジタル位相タイミング3本、平均電流、誤差アンプ出力、VID
電圧で構成されます。コントロールICとフェーズICとの間を1対1で配線する必要がないので、相互接続の配線距
離が短くなり、寄生インダクタンスや雑音を低減できます。プリント回路基板のレイアウトが簡素化されるので、
設計が確実になります。


表 今回製品化したチップ・セットと組み合わせて使うパワーMOSFETの例 
型番 オン抵抗
(ゲート-ソース間電圧
10Vのときの最大値)
オン抵抗
(ゲート-ソース間電圧
4.5Vのときの最大値)
ゲート電荷
(標準値)
IRF6712SPBF 4.9mΩ 8.7mΩ 12nC
IRF6714MPBF 2.1mΩ 3.4mΩ 29nC
IRF6715MPBF 1.6mΩ 2.7mΩ 40nC
注) パッケージはDirectFET。ドレインの最大定格電圧は25V。ゲートの最大定格電圧は20V。



<用語説明>
 1)マルチフェーズ(multiphase)方式:
    複数の電源(DC-DCコンバータ)を並列に動作させ、その出力位相をずらして加算してから
    マイクロプロセッサ(MPU)に電力を供給する方法です。並列にしたDC-DCコンバータの1つ
    が1相(フェーズ)となります。この構成により、抵抗などによる損失を低減でき、各電源
    回路の負荷も軽減できます。DC-DCコンバータは、直流電圧を直流電圧に変換する回路です。
    パソコンやインターネット機器などの内部で基準とする電圧の12Vを、論理ICやマイクロプ
    ロセッサ(MPU)などのICを動作させるためのさまざまな電源電圧、例えば5V、3.3V、1.7V、
    1.2Vなどの電圧に変換する回路です。
 

<インターナショナル・レクティファイアー(IR®)社について>
 IR社はパワー・マネジメント(電源管理)技術のリーダーです。IR社のアナログIC、アナログ/デジタル
混在IC、最先端デバイス、電源回路やモーター制御回路の部品やシステムは、コンピュータ、インバータ・
モーター搭載の白物家電製品、照明器具、車載用電子機器、宇宙航空用電子機器など幅広い分野において、
機器の小型化、省エネ化、高機能化に貢献しています。本社は米国カリフォルニア州エルセグンド。

注:IR®、XPhase®、DirectFET® はInternational Rectifier Corporationの商標または登録
  商標です。当資料に記載されるその他の製品名の商標はそれぞれの所有者に帰属します。



<本件に関するお問い合わせ先>
インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン株式会社
〒170-6051
東京都豊島区東池袋3-1-1、サンシャイン60 51F
マーケティング・コミュニケーションズ
吉沢 寿康、本田 真由美
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