パワー・マネジメント(電源管理)技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・
ジャパン(IRジャパン)株式会社(本社:東京都豊島区)は25日、米AMD®社のPVID(並列電圧識別)または
SVID(直列VID)対応プロセッサの電源回路で使うマルチフェーズ方式(*1)DC-DCコンバータ向けチップ・
セットのサンプル出荷を開始しました。IR社独自のアーキテクチャ「XPhase®」を採用したチップ・セット
で、コントロールIC「IR3514」と複数個のフェーズIC「IR3507」で構成されます。
コントロールIC(IR3514)は、マザー・ボードの変更なしに、PVID対応のAMDプロセッサからSVIDプロセッ
サへの移行を可能にします。相の数と同数のフェーズIC (IR3507)と組み合わせて使います。
IR3514は、CPUの負荷条件によって、各相(N−1相)をオン/オフするパワー・セービング・インタフェー
ス(PSI)を備えています。1W当たりの負荷が軽いときやMIPS値が低いときに効率を改善するために、SVIDイ
ンタフェースのシリアル・バスを通してCPUから省電力コマンドを受け取り、このコマンドをフェーズICのIR
3507に伝えます。
IR社独自の小型金属パッケージDirectFET®に収めたパワーMOSFETと共に使えば、従来よりも低コスト、高
効率で、かつ実装面積が小さく、設計の柔軟性が高い電源を実現できます。IR3514のパッケージは、従来の6
相コントロールICに比べて小型(面積は6mm×6mm)の40端子MLPQです。6線の通信バスでフェーズICと交信し
ます。これによって、ルーチンを簡素化し、外付けディスクリート(個別)部品点数を削減できるので、実
装面積を小さくできます。IR3507のパッケージは4mm×4mmの20端子MLPQです。スイッチング周波数は250kHz〜
1MHzです。
SVIDモードで動作するときに、AMD社の次世代CPUに必要なVDDコア(CPUコア電圧)とVDDNB補助プレーン
(ノースブリッジ電圧)の両方を独立に制御できます。PVIDモードで動作するときは、VDDNB補助プレーンの
パワー段は、高インピーダンスに保たれますが、6ビットのPVID入力を通してVDDコア・プレーンを制御します。
システム全体の設計点の精度は0.5%です。このほか、プログラマブルでダイナミックなVIDスルー・レート、
プログラマブルなVIDオフセット電圧(VDD出力専用)、プログラマブル出力インピーダンス(VDD出力専用)を
備えています。
1万個購入時の単価は、IR3507MTRPbFが1.75米ドル、IR3514MTRPbFは2.45米ドルの予定です。DirectFETパワー
MOSFETの1万個購入時の単価は、IRF6712STRPbFが0.39米ドル、IRF6714MTRPbFが0.71米ドル、IRF6714MTRPbFが
0.80米ドルの予定です。価格は、いずれも米国での参考価格です。欧州の規制RoHS(特定物質の使用規制)に
準拠しています。
「IR3507」のデータシートはこちら、「IR3514」のデータシートはこちらです。
<XPhase®について>
XPhaseは、IR社の分散型マルチフェーズ電源のアーキテクチャであり、コントロールICとフェーズICで構成
されます。各IC間は、シンプルな6線式バスを使って接続されます。基本設計を変えることなく、フェーズ(相)
の数を増減することができます。6線式バスは、デジタル位相タイミング3本、平均電流、誤差アンプ出力、VID
電圧で構成されます。コントロールICとフェーズICとの間を1対1で配線する必要がないので、相互接続の配線距
離が短くなり、寄生インダクタンスや雑音を低減できます。プリント回路基板のレイアウトが簡素化されるので、
設計が確実になります。
表 今回製品化したチップ・セットと組み合わせて使うパワーMOSFETの例
注)注)パッケージはDirectFET。ドレインの最大定格電圧は25V。ゲートの最大定格電圧は20V。
<用語説明>
1)マルチフェーズ(multiphase)方式:
複数の電源(DC-DCコンバータ)を並列に動作させ、その出力位相をずらして加算してから
マイクロプロセッサ(MPU)に電力を供給する方法です。並列にしたDC-DCコンバータの1つ
が1相(フェーズ)となります。この構成により、抵抗などによる損失を低減でき、各電源
回路の負荷も軽減できます。DC-DCコンバータは、直流電圧を直流電圧に変換する回路です。
パソコンやインターネット機器などの内部で基準とする電圧の12Vを、論理ICやマイクロプ
ロセッサ(MPU)などのICを動作させるためのさまざまな電源電圧、例えば5V、3.3V、1.7V、
1.2Vなどの電圧に変換する回路です。
<インターナショナル・レクティファイアー(IR®)社について>
IR社はパワー・マネジメント(電源管理)技術のリーダーです。IR社のアナログIC、アナログ/デジタル
混在IC、最先端デバイス、電源回路やモーター制御回路の部品やシステムは、コンピュータ、インバータ・
モーター搭載の白物家電製品、照明器具、車載用電子機器、宇宙航空用電子機器など幅広い分野において、
機器の小型化、省エネ化、高機能化に貢献しています。本社は米国カリフォルニア州エルセグンド。
注:IR®、XPhase®、DirectFET®、はInternational Rectifier Corporationの商標または登録
商標です。当資料に記載されるその他の製品名の商標はそれぞれの所有者に帰属します。
<本件に関するお問い合わせ先>
インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン株式会社
〒170-6051
東京都豊島区東池袋3-1-1、サンシャイン60 51F
マーケティング・コミュニケーションズ
吉沢 寿康、本田 真由美
TEL:03-3983-0837 FAX:03-3983-4856 e-mail:hyoshi1@irf.com
<営業部連絡先>
TEL:03-3983-0086 FAX:03-3983-0642
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