パワー・マネジメント(電源管理)技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・
ジャパン(IRジャパン)株式会社(本社:東京都豊島区、江坂文秀代表取締役社長)は4日、D級デジタル・
オーディオ・アンプ(*1)用評価基板「IRAUDAMP4」のサンプル出荷を開始しました。この評価基板は、
ホーム・シアター・システム、業務用オーディオ・アンプ、電子楽器、カー・オーディオなどの用途で、
一般的な回路設計と比べて実装面積を半分に減らすための参考例になります。
この評価基板には、耐圧200Vのゲート駆動IC(IRS20955)やIR社独自の小型金属パッケージ「DirectFET®」
に収めたパワーMOSFET(IRF6645)などを搭載しています。これらのIR社のデバイスを動作させて、音質を評
価するための評価基板です。
この評価基板には、1チャネル当たり120W出力のハーフブリッジ駆動回路を2チャネル分搭載しています。
負荷抵抗4オームのスピーカに60Vで出力したときのTHD+N(全高調波歪率+雑音)は0.004%です。負荷抵抗
4オームで120W出力のときの効率は96%が得られています。過電流保護や、過電圧保護、低電圧保護、直流電
圧保護、温度上昇に対する保護などの機能を備えています。アナログ信号処理(プリアンプなど)用の±5V
電源や、D級ゲート駆動段の負電源を基準とした+12V電源も搭載しています。外部同期可能なPWM(パルス幅
変調)器も備えており、発振周波数は400kHzに設定されています(調整可)。通常動作時にはヒートシンク
(冷却器)が不要です。電力とチャネル数を変更できるように柔軟な設計になっています。
搭載したゲート駆動IC(IRS20955)は、D級オーディオ・アンプ用に最適化されており、PWM信号入力はシリ
コン基板に対して浮いた状態になっています。外付け抵抗なしで、正負の出力電流に対して双方向の過電流検
出機能があります。デッドタイム(*2)生成回路を内蔵しており、4種類のデッドタイムから選択できます。
これによって、THDや残留雑音の低減が可能です。
評価基板の電源電圧は±35V、面積は14.7cm×13.2cmです。サンプル価格は550米ドル(米国での参考価格)
の予定です。
「IRAUMAPA4」のデータシートはこちらです。
<DirectFET®パッケージ技術>
インターナショナル・レクティファイアー(IR)社が特許を取得したDirectFETパッケージは、これまでの
標準プラスチック・パッケージでは実現できなかった新しい利点を提供します。金属缶に半導体チップを貼り
付けた構造で、ボンディング・ワイヤーやリード・ピンがないため、寄生のインダクタンスが少なく、パッケー
ジの裏表両面から放熱が可能という特徴があります。DirectFETパッケージは、欧州の規制RoHS(特定物質の
使用規制)に準拠しています。
<用語説明>
*1)D級デジタル・オーディオ・アンプ:
アナログ・オーディオ信号をデジタル・パルス信号、すなわちPWM(パルス幅変調)信号に変換
して伝送し、これを低域通過フィルタに通してアナログ・オーディオ信号を復元する方式です。
効率が高く回路をIC化しやすいので、機器を小型・軽量化できます。D級は出力回路の形式の一
種です。このほか、アナログ・アンプではA級、B級、AB級などがあります。
*2)デッドタイム:
ハイサイドMOSFETとローサイドMOSFETを同時にオフする期間のことです。ハイサイドMOSFETと
ローサイドMOSFETが同時にオンすると貫通(シュートスルー)電流が流れてしまうため、これ
を防止するために同時にオフする期間を作ります。出力回路を2つのMOSFETで構成した場合、上
側のMOSFET(電流を供給する役割)をハイサイドMOSFET、下側のMOSFET(電流を吸い込む役割)
をローサイドMOSFETと呼びます。
<インターナショナル・レクティファイアー(IR®)社について>
IR社はパワー・マネジメント(電源管理)技術のリーダーです。IR社のアナログIC、アナログ/デジタル
混在IC、最先端デバイス、電源回路やモーター制御回路の部品やシステムは、コンピュータ、インバータ・
モーター搭載の白物家電製品、照明器具、車載用電子機器、宇宙航空用電子機器など幅広い分野において、
機器の小型化、省エネ化、高機能化に貢献しています。本社は米国カリフォルニア州エルセグンド。
注:IR®、DirectFET® はInternational Rectifier Corporationの登録商標です。
当資料に記載されるその他の製品名の商標はそれぞれの所有者に帰属します。
<本件に関するお問い合わせ先>
インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン株式会社
〒170-6051
東京都豊島区東池袋3-1-1、サンシャイン60 51F
マーケティング・コミュニケーションズ
吉沢 寿康、本田 真由美
TEL:03-3983-0837 FAX:03-3983-4856 e-mail:hyoshi1@irf.com
<営業部連絡先>
TEL:03-3983-0086 FAX:03-3983-0642
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